2010年04月25日

とんがり帽子のメモール

 赤いくつ はいてた 女の子
 異人さんに連れられて いっちゃった



Memole02.jpg





 ウルトラマンタロウ第45話「日本の童謡から 赤い靴はいてた…」より、うろこ怪獣メモール化とんがり帽子のメモル。ここ2、3週間ほど、頭の中で渦を巻いていた駄洒落を成仏させるために描きました。

 ZATの北島隊員が帰宅途中に見かけた、少女が落とした“マリ”と名前の書かれた赤い靴。それは北島隊員に、幼い頃に謎の人物に連れ去られてしまった、幼なじみの真理のことを思い出させます。真理が連れ去られたときにも、赤い靴をはいていたのです。童謡「赤い靴」と相俟って、その記憶は北島隊員の脳裏に強く刻み込まれていました。
 翌朝、その失踪していた真理が、突然北島隊員の家を訪れます。驚きつつも再会を喜ぶ北島隊員は、真理をZAT本部の見学に誘います。見学するためには1週間前に申請し、厳重なチェックを通らなくてはならないという規則があるため、初めは荒垣副隊長に却下されますが、真理のためにクビも辞さない北島隊員の態度に遂には副隊長も折れました。改めてZAT本部を案内しようとする北島隊員ですが、しかし真理はその場から走り去ってしまいます。
 「私を撃って。私を殺して」
 後を追ってきた北島隊員に、真理は衝撃の告白をします。子供の頃に真理が連れ去られた場所は、惑星ドルズ。真理はドルズ星人に地球攻撃用の兵器として改造されており、まもなく怪獣メモールに変身してしまうのです。メモールに変身してしまえば、自分の意思ではもうどうにもならなくなる。北島隊員の優しさに触れた真理は、取り返しのつかない事態になる前に、自分を殺すよう頼むのでした。
 驚き、震えながらも、ゆっくりと銃を構える北島隊員。しかし真理の射殺は、事情を知らない光太郎によって阻止されます。そして、そうこうする間に、真理はついにメモールに変身してしまいました。
 ZAT、そしてウルトラマンタロウと戦うメモール。結局タロウの手によって、メモールは宇宙へと放り投げられます。地球に戻ることもできず、ドルズ星にも(多分)戻ることもできず、孤独に宇宙を彷徨う真理。真理がその後どうなったのか、それは誰も知らない大宇宙の謎である。

 メモールへの変身シーンは、顔と腕に変なウロコみたいなものを貼り付けているだけで、ちょっとちゃっちいですね。あとは白塗りっぽいケバいメイクが少しだけ。ビジュアル的にはさほど見るところはないかもしれません。見所はむしろ、主役を張る北島隊員の顔芸です。普段は軽妙な北島隊員ですが、悲しみ、喜び、驚き、そして懊悩と、多彩な表情を披露してくれます。
 しかしエピソードとしては、かなり強烈な印象が残ります。ウルトラマンシリーズには人間が怪獣に変身してしまう話は幾つかありますが、その中でもこのエピソードは屈指の救われなさを誇っています。あまりこういうことは言いたくないのですが、いっそのこと北島隊員の手によって……、と思わないでもありませんでした。それでもなんでも、一命を取り留めることができた真理。その未来に、せめてなにがしかの希望の光が灯っていてくれればと、祈らずにはおられません。





posted by 三月うなぎ at 23:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 怪獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「メモル」←→「メモール」
強引だァ・・・!(^^;)
Posted by 吹○まり(←あ。マリ。^^;) at 2010年04月28日 22:08
> 強引だァ・・・!(^^;)

あれ? そうですか?
駄洒落としては割と素直な部類のつもりだったんですけど……。
Posted by 三月うなぎ at 2010年04月28日 23:50
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。