2006年10月22日

ネックレス星人

「彼が同僚の、ネックレス星人だ」
 ある日突然僕の前に現れた、宇宙捜査官・ウィッグ星人。彼は星間犯罪者を追って宇宙各地を飛び回っている、腕利きの捜査官だ。
 しかしウィッグ星人は、現地人に寄生しないと活動できないという寄生宇宙人なのだ。そこで僕は捜査に協力するため、彼を身体に寄生させることになった。ウィッグ星人の外見は文字通りウィッグであり、それを寄生させている僕の髪型も、今はまるで女の子のようになってしまっている。まったくもって情けないことこの上ない。

 それで今度は、その同僚だというネックレス星人の登場だ。彼もまた寄生しなくては活動できないタイプの宇宙人だそうなのだが、髪型ならまだごまかしが効くけど、ネックレスには抵抗がある。それもかなりゴツイ、真珠のネックレス型だ。こんなに目立つネックレスをしていたら、まるで変態みたいではないか。
 ネックレス星人を寄生させるのは、正直なところゴメンだ。しかしウィッグ星人は僕を安心させるためにこう言った。
「安心しろ。ネックレス星人は潜入捜査のプロだ。カモフラージュして身体を目立たなくすることができるのだ」
「そうなの? まあ、それならいいけど……」
 目立たないのならば、寄生宇宙人の1人や2人関係ないかもしれない。僕はウィッグ星人の言葉を信じて、ネックレス星人を寄生させることにした。

 それの選択は、失敗だった。



「どうだ。これなら目立たないだろう」
 ネックレス星人は自身満々に言い放つ。
「って、カモフラージュするのはおまえ自身じゃないのかよ!」
「よし、捜査に出かけるぞ」
「目立つ! これじゃあ、却って目立つから!」



alien02.jpg



(おしまい)



ラベル:女装
posted by 三月うなぎ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 女装 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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