2007年07月20日

2周年

 この「変体性低血圧」も、どうにかこうにか2周年を迎えることができました。ここまでヨタヨタしながらもどうにかこうにかやってこられたのも、ひとえにこのブログを訪れてくださる皆様のおかげです。どうもありがとうございます。



 こういうアニバーサリーな時期になりますと、自分がこのブログで一体何をしたいのかという根本的なことが頭をよぎってきます。

 そもそも私がなぜこのブログを立ち上げたのかと言えば、とにかく欲求の吐き出し口が必要だったからという点が大きいんですよね。要するに、変身ネタ好きー! 変装ネタ好きー! 書きたい! 描きたい! ということなんですけれども。

 このブログを始めるまでは私もお客さんと言うか、商業作品にしろ、ネット上の作品にしろ、基本的には読むだけの人でした。創作活動は、学生時代に文芸部に所属していて小説を書いたり、ノートにらくがきしたりする程度ならしないでもありませんでしたが、長らく作品として仕上げるということはしていませんでした。

 でも、そこにあるものを享受するだけだと、だんだんと物足りなくなってきたんですよね。もちろん面白い作品/優れた作品は沢山ありましたし、私はどちらかと言うと守備範囲の広い方ですので、割と何でも楽しむことができました。しかしそれでも、やはりピンポイントでツボを突く作品は必ずしも多くはありませんし、ツボが多いだけに、ツボの近傍を突付かれてじれったさを覚えるということが多かったのも事実です。こういったネタと組み合わせればもっと面白くなるのに、なかなかこちらを向いてくれない、とかなんとか。

 そんなわけで、無いものは自分で作るしかないということに思い至り、創作系ブログ立ち上げの道に足を踏み入れてしまったというわけです。まっとうな趣味のサイトも他でやっているんですけど、リアル知人も見ているそいういったところでは、肉体変異だの女装だの着ぐるみだの特殊メイクだのといったネタはちょっとやりにくかったんですよね。それでこのブログを立ち上げて、新しく“三月うなぎ”として活動を始めたのです。

 それで自分がどれだけのことができたのかと言うと、技術的な問題もあり、時間的な問題もあり、ほとばしるパトスの問題もあり、なかなか微妙ではあるのですが……。



 そういう個人的な欲求が初めにあったわけですが、その行動の先に、ジャンルの賑わいに一役買いたいという、あるて程度政治的な目論見もありました。っていうか、書くのは書くので面白いんですけど、自分で書くものはネタが全部割れているので、読者として楽しめないのですよ。仕掛け人的な楽しさはありますが、観客としても楽しみたいわけです。だから他の人も書いてくれるようにならないかなぁ、と。結局は打算なんですけどね。

 このブログで取り扱っているテーマは割と広めなのですけれども、ネット上を見回した場合に、ジャンルの偏りがあるすることは否めません。例えば、TS系、女装系の創作サイトは多いです。怪獣、怪人、ケモノといった異形への変身を扱ったサイトは、数で言えば少し少なくなるでしょうか。着ぐるみ、全身タイツ、特殊メイクといった変装系は、実践系のサイトは多いのですが、行動力のある人は実践系に流れてしまうことが多いために、創作系はぐっと少なくなってしまいます。

 極端な話、TSネタは私が書かなくてもちゃんと一ジャンルとして存続していくと思います。現に一読者として、これまでにかなりの作品を読んできました。しかし、例えば特殊メイク小説なんていうのは、個人的にはぜひ読みたいのに、世の中にはあまり存在していないのです。先ほどの言との対比で、私が書かないとジャンルが存続しないなどとおこがましいことを言うつもりはありません。ですが、少なくとも何か小説でもイラストでも形のあるものを作っていけば、それを読んだ人がまた新しい作家さんとなって、その方が書いた作品を読んでまた新しい人が……、というサイクルができるのではないかと目論んでいるわけです。とにかく、「ああ、こういうのもアリなんだ」という前例を作ることが大切なわけですね。

 その意味では、着ぐるみネタなり、特殊メイクネタなりについて、もっと小説と呼べるくらいにきちんとした作品を書かなくてはならないのではないかと思っています。そうしないと他の人を励起することもできませんから。ただこれらのジャンルは既に述べたように、変身ネタとは異なり実践することができます。実践することは敷居が高いのですが、フィクションの世界よりも魅力的に映るのではないかと思います(かくいう私も、最近ちょっと特殊メイク関連の活動を実世界でもしているのですが)。

 ですから、フィクションならフィクションで、リアルとはまた違った楽しさを模索する必要があるのかもしれません。しかし、そういった模索も、ジャンルとしての広がりが出てこないと実現することはできません。そんなわけで、これを読んでいる特殊メイク(あるいは着ぐるみでも、ボディペインティングでも、変身でも変装でも何でも良いんですけど)好きのあなた。とにかくなんでもいいから書いてみませんか? 私もよく、思いつきだけでテキトーなネタを並べたりしています。マイナーな趣味であればあるほど、あなたの行動は大きな一歩になってくると思いますよ。



 それからもう一つあるのが、隠れフェティシズムの発掘です。先の話とも関連しますが、変身/変装を取り扱った作品というのは、そもそも絶対数がそれほど多くありません。その結果、潜在的に興味がある人がいたとしても、きっかけが無いためにその趣味が発現しないという事態が考えられます。これはもったいない。せっかくの人的資源が無駄になってしまいます。それならば、なるべくこの手のネタに触れる機会を増やそうじゃないですか、と、こういうわけです。

 現在このブログにおいでの方は、おそらく以前からこの手の趣味を持っていた方だと思います。そういう方ほどここに辿り着き易いというのは必然でしょう。それでもブログサービスの特性上、たまたま迷い込んでこられた方も、それなりにいるのではないかと思います。

 たまたま訪れて、「何、これ。キモ!」ですぐ帰る方も相当数いるかと思いますが、何人かは、「あ、こんな世界もあるんだ」と思ってくれるかもしれません。さらにその内の何割かは、このブログの過去ログを漁ったり、似たようなサイトを求めてネット上を徘徊しはじめるかもしれません。実際にそうなってしまった方が存在するのかどうかはわかりませんが、あくまでも確率的にはプラスになっていると思いますし、たとえ一人でも二人でもこっちの道に迷い込んでくれたのならば、私の活動も何がしかの役には立ったと言えると思います。

 そういった、いわば「はじめてのフェティシズム」を体験される方を引っ張り込むには、あまりディープではないネタの方がいいような気がします。もっと言えば、長い小説よりも、一発ネタ的なものが適しているかもしれません。二次創作というのも、原作ファンがちょっとなでるのには適しているかも。ああ、別に意図していたわけでもないですけど、最近そういうの多いなぁ。ただまあ結局は、一期一会ということなんでしょうけどね。



 だんだん何を書いているのかよく分からなくなってきました。しかもやたらに長いし。
 本当は、『ストーリー性とネタを上手く両立させることができません。先生助けてください!』とか書こうとしていたんですけど、かなり愚痴っぽくなりそうだったので放り投げてしまいました。上の文章もかなり愚痴っぽいかも知れませんけれど、まあそういう時期なので御容赦ください。

 そんなこんなで、今後もしばしば迷走するかもしれませんが、この「変体性低血圧」をよろしくお願いいたします。




posted by 三月うなぎ at 00:29| Comment(10) | TrackBack(0) | 自分語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二周年おめでとうございます。続けるには大変だったと思いますが、私のわがままですが、これからも続けてください。お願いします。

>特殊メイク小説なんていうのは、個人的にはぜ>ひ読みたいのに、世の中にはあまり存在してい>ないのです。

耳が痛い!精進するようにがんばります^^;

これからもよろしくお願いします。
Posted by よしおか at 2007年07月20日 07:43
 特殊メイク系は、実践に流れる・・・。
 実際、実践に流れてます。(笑)
 先日は、ハリウッドに行ってきました。
 マンインブラックとか、ナルニア王国物語の工房にも行ってきました。
 特殊メイク、実際を知る楽しみはあるんですが、フィクションは、実際を知ると書きにくくなるかもです。
 女の子のライフマスクを取ったり、女の子をネコに変身させたりとか、萌えの部分もあるんですが、実際にやると、地味だったり、大変だったり・・・。
 
Posted by じゃいあん at 2007年07月20日 22:57
よしおかさん、コメントありがとうございます。

よしおかさんにはコメント欄以外でも大変お世話になりました。このブログを続けていく上で、よしおかさんにはどれほどの力を頂いたか分かりません。本当にありがとうございます。
いつまでこのブログを続けるかはわかりませんが、やりたいネタもまだまだありますし、当分やめる予定はありません。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by 三月うなぎ at 2007年07月21日 10:56
じゃいあんさん、コメントありがとうございます。

フィクションで特殊メイクを取り上げる場合には何でもできる魔法の技術みたいな描き方をしたりしますが、じゃいあんさんのおっしゃる通り、現実には時間も手間もかかる大変な作業です。本文にも書いたように私も最近特殊メイクをかじっているのですが、女性にメイクするときでも、基本的には変な気なんて起きないんですよね。とにかく良い出来に仕上がるよう頑張るだけです。完成した後にならフェチ的視線が混じらないでもないですが、完成したという高揚感、達成感、失敗点への反省の方がずっと大きいです。特殊メイクで実際に作品を作り上げるという楽しみと、特殊メイクという手法を用いて変身する/変身させるという楽しみとは、別種のものではないかと思っています。
フィクションは必ずしも現実の代替物というわけでもありません。絵を描くときに実物そっくりに描けば良いというわけでもないように、現実の特殊メイクを踏まえた上で、面白いポイントを抽出したり、カリカチュアライズしたりして、フィクションならではエンターテイメント性を創り出すことができればと思います。
Posted by 三月うなぎ at 2007年07月21日 10:57
 特殊メイクの番組などを見て、自分も女の子にメイクしたいって思って、実践に移したいなと思ってました。
 でも、実践してみると、だんだん、興味が変わってきちゃいました。
 シリコンを使うか、フォームを使うかとか、筆を使うか、エアーブラシを使うかなどなど・・・。
 知らないと作品は出来ないし、女の子にもメイクできないけど、最初の、女の子に特殊メイクをしたら萌えーって感情から離れて行っちゃってます。
 また、女の子が特殊メイクをしてるところを見ても、色の塗り方が悪いとか、造形のここが問題とか、そういうところに目が行ってます。
 こういうところが悩みどころかも・・・。
 
Posted by じゃいあん at 2007年07月21日 18:46
三月うなぎさん、2周年おめでとうございます。
リアル系ともTSF系とも少し違う、三月うなぎさんの作品世界。一つ言えることは、創作を楽しもうってマインドに溢れているってことじゃないでしょうか。
これからも楽しく読ませてもらいますね。
Posted by toshi9 at 2007年07月21日 23:35
 2周年おめでとうございます。
 こちらのサイトは毎日楽しみに読ませていただいています。わたしも異形系が好きということで、ネット上の創作作品を手当たりしだい漁ってしまい、巡回サイトの更新が何よりの楽しみという段階にきています。
 そんな中、自分の好みにどんぴしゃなネタは自分しかかけないと思い、すこしSSを書いたりしています。
私の場合、TSFからこういう世界に入ったものなので、まだTSF作品が多いですが、もっと作品を世にださなければ!と思いました。
多作じゃないし、たまにしか書かないのでうなぎさんの更新頻度とそこに根付く意欲、意気込みなどすごく尊敬しています。
これからもうなぎさんの世界が見たいです。よろしくお願いします。
Posted by 石山 at 2007年07月22日 15:59
toshi9さん、コメントありがとうございます。

皮モノ祭りのときはお世話になりました。せっかくweb上で何かやっているわけですから、もっとよそ様と交流しないといけないなぁと思いつつ、ついつい引きこもってしまいます。

>リアル系ともTSF系とも少し違う、三月うなぎさんの作品世界。一つ言えることは、創作を楽しもうってマインドに溢れているってことじゃないでしょうか。

創作っていうか、あれこれ考えてるのが楽しいですかね。上手く形になってくれないと、創作作業って結構しんどいですよね。頭の中で渦を巻いている段階のほうが、実際に形になったものよりも数倍面白いような……。でも、形にすることで、それまで見えなかったものが見えてくることもあるんですけど。
Posted by 三月うなぎ at 2007年07月23日 02:04
石山さん、コメントありがとうございます。

>そんな中、自分の好みにどんぴしゃなネタは自分しかかけないと思い、すこしSSを書いたりしています。

勘違いだったら申し訳ないのですが、石山さんの作品は以前某所で拝見しました。TSと獣化の複合ネタだったかと思います。こんなところで言うのもなんですが、とても面白かったです。
こだわりというのは個人々々で様々ですから、最大公約数的な作品よりも、最小公倍数的な作品の絶対量が少なくなってしまうのはしかたがないですよね。

>多作じゃないし、たまにしか書かないのでうなぎさんの更新頻度とそこに根付く意欲、意気込みなどすごく尊敬しています。

いえいえ、私は別に意気込んでいるわけでもなくて、ただ妄想がだだ漏れになってしまっているだけですよ。むしろ、もっと腰を落ち着けてじっくり書かないといけないくらいです。
石山さんの独創的な作品を楽しみにしています。
Posted by 三月うなぎ at 2007年07月23日 02:07
>勘違いだったら申し訳ないのですが、石山さんの作品は以前某所で拝見しました。

おおおー、なんと読んでいただけましたか。ありがとうございます。獣+TSなら、多分私の作品であっています。私は、TSを絡めなくても全然いけるくちなのですが、サイトの趣旨にそった形で書いてみました。再びかける状況になったら、私の妄想をお見せしたいです。
Posted by 石山 at 2007年07月25日 01:06
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